2022年3月20日日曜日

【ダイエット用語】ケト(keto)の意味

ケトの意味

ケトとは、正確には ケトジェニック ダイエット (ketogenic diet) のことです。

ケトジェニックダイエットの基本

炭水化物を殆ど摂取せず、脂肪分が豊富な食事をします。
そうすることで体内では、体脂肪を分解しエネルギーにするため、脂肪を 脂肪酸 と ケトン体に分解します。体内の糖質代謝が劣勢になり、脂質代謝がメインになる状態をケトーシス(ketosis) と呼びます。
血中のケトン濃度を高く保つダイエット方法のため、ケトジェニックダイエットと呼ばれています。


ケトジェニックダイエットの効果

非常に高いダイエット効果があります。通常のカロリー制限で健康的・持続可能な方法のダイエットですと、1カ月に2〜3キロの減量幅が限界です。

ケトジェニックは、脳が飢餓状態に近い信号を出すため、体脂肪の合成が行われません。
体脂肪は減る一方なので高いダイエット効果があります。
1カ月で5キロも見込めるほど短期間で大きな成果が得られる手法です。

飢餓遺伝子が働くことで、ミトコンドリアの活性化など、現代人の普段の生活では使われない能力が発揮されるとされています。ホルモンバランスも自然に近い状態になる。

ケトジェニックダイエットの問題点

他の糖質制限ダイエットと同じ問題が指摘されています。

・臨床実験データが少ない
特に長期間の糖質制限に関する研究データは殆どありません。
1920年代に発表され、2000年代序盤から積極的に研究され始めた新しい分野です。

・脳と筋力のエネルギー不足
脂肪酸がエネルギーになるとはいえ、糖質に比べるとエネルギー効率は遥かに悪いです。

脳へのエネルギーが足りず、無気力やダルさを感じることがあります。酷い場合、頭痛を伴うこともあります。
仕事や学業への影響がある事例が多く報告されています。

筋トレのパフォーマンスも落ちます。トレーニング強度が保てなくなります。
多くのボディービルダーやフィジーク選手もこれにより筋量が減り、張りの無い体になります。そのためケトジェニックを採用する際も、1カ月や2カ月と言った超短期間での減量計画を立てます。カロリー制限は3、4カ月かけて減量しベストに持っていく年間サイクルを作る人が多いです。

・体臭
脂肪分解する際にアンモニアが大量に作られるため

一般的なケトジェニックダイエットの手法と注意点

導入期、維持期、リカバーと3段階に分けます。

導入期は糖質をほぼ0にし、大量の脂質を摂取し、ケトーシスへの移行を促します。

維持期は、糖質20g程度に抑え、脂質の多い食事を心がけます。糖質摂取しているときの2割増し〜4割増しくらいのカロリー摂取でも痩せていきます。
逆に、糖質と同じカロリー摂取だとエネルギー不足になったり、活動レベルが極端下がります。

定期的な検査が必要

ケトン体濃度は簡単にチェックできます。
最近では呼吸でチェック出来るものもあるので、ケト減量する人は持っておくと便利です。

ケトで痩せないと言っている人たちの大抵は導入時にケトン体濃度が足りていないため、ケトーシス移行できていないパターンです
特に導入時は重要なのでしっかり計測しましょう。

そうすれば、ダイエット効果はかなり高く、再現性高い手法です。失敗するのは移行期。それ以外はだいたい途中で上記で上げたダルさや体臭など途中で体質や生活に合わず諦めるパターンです。その場合でもダイエットは実感できている人ばかりです。

従来の方法は尿のPHを測ります。
通常の尿は弱酸性ですが、ケト移行すると酸性度が高くなります。

医療機関では、血中のケトン体濃度を測ってくれるところもあります。
心配な人は、医療機関・検査機関を利用することをお勧めします。

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